10 繰り上がりのある計算(2)
1年生のさんすうでは、「繰り上がりのある、1位数+1位数の計算」の学習がとても大切です。この学習で、さんすうができるようになるか、どうかの差がつくのです。
そのためには、すでに述べましたが、10までの数の合成・分解のドリルを欠かすことはできません。
おそらく、4以下については、どの子も瞬時にできるでしょうから、5〜9について、次の問を参考にして、ドリルさせるといいでしょう。カードを作って、行えばより効果的です。順番をアットランダム(ごちゃ混ぜ)にして行って下さい。
D 5は1と( ) 5は2と( ) 5は3と( ) 5は4と( )
E 6は1と( ) 6は2と( ) 6は3と( ) 6は4と( ) 6は5と( )
F 7は1と( ) 7は2と( ) 7は3と( ) 7は4と( ) 7は5と( ) 7は6と( )
G 8は1と( ) 8は2と( ) 8は3と( ) 8は4と( ) 8は5と( ) 8は6と( ) 8は7と( )
H 9は1と( ) 9は2と( ) 9は3と( ) 9は4と( ) 9は5と( ) 9は6と( ) 9は7と( ) 9は8と( )
繰り上がりのある足し算の基礎「10までの数の合成・分解」がなぜ必要かという理由は、次の通りです。(再掲)
* 例えば、「7+8 」の計算は、「7に3をたして10、10と8から3を引いた残りの5をたして、15」のように考えます。この計算では、10=7+3、8=3+5 が基礎となっています。
* すなわち、7を見たとき3を足せば10になるということが即座に分かり、8はその3と、5に別れることを瞬時に思いつかなくては、「7+8
」の計算ができないのです。
先生方も、そのことをよく心して、丁寧に指導してくれでしょうが、個々の子どもまでにはなかなか目が届きませんので、子ども全員に徹底することは、むずかしいのです。
そこで、お家の方にもご協力をお願いしたいのです。
【蛇足】〜お家の方へ〜
お家でも、「10までのかずの合成(あわせる)、分解(わける)」のドリルを行ってって下さい。
学校とタイアップして、D〜Hのカードを作って、ドリルして下さい。
とうさん、かあさん、じいちゃん、ばあちゃんの出番です。