11 繰り上がりのある計算(3)

1ねんせいのさんすうの一大ポイントは、「繰り上がりのある1位数+1位数の計算」です。

さんすうの基礎として、とても大切な学習となります。この段階で、落伍すると取り返すのに大変苦労をします。

一人ひとりの子どもの様子をしっかり把握し、落ちこぼれのないように指導しなくてはなりません。

繰り上がりのある足し算
〔繰り上がりのある足し算は、10月上・中旬ごろ学びます〕さんすう、好き すき (1ねんせい)

〈繰り上がりのある足し算のねらいと考え方〉
@ 「7+6=13」、「5+9=14」などのように、繰り上がりのある場合の計算のしかたを知る。
 問題 「にいさんは くりを 7こ ひろいました。いもうとは 6こ ひろいました。 あわせると なんこに なりますか」

 しき 「7+6」 

 かんがえかた 「7に 3を たして 10、10と 3で 13」

A 「10の補数」という考えを知り、そのことを用いて、繰り上がりのある計算のしかたを理解する。
・ 上の問題の場合、「7に 3を たして」と考えるのであるが、10の補数を意識して、加える数6を「3と3」にわけることを知る。
・ 1学期に学習した、6の分解(わける)の学習が基礎となっている。

B 「1位数+1位数の繰り上がりのある計算」を手際よく行うことができる。

* 「1位数+1位数の繰り上がりのある計算」は、かけ算九九と同じように、確実に覚えさせることが、将来の算数・数学の学習のために大切です。

【蛇足】〜お家の方へ〜
ア さんすうは、積み重ねの学問です。1学期に学習した、かずの合成(あわせる)、分解(わける)の学習が身についていないと、「繰り上がりのある1位数+1位数の計算」の学習で難儀します。
・ 十分身についていない子には、ご家庭でドリルするといいでしょう。
 「9+7」、「7+8」のような、「繰り上がりのある1位数+1位数の計算」は、全部で36組です。かけ算九九よりはるかに簡単に覚えられますから、お家でも是非覚えさせる手助けをして下さい。(学校で覚えさせるようにしますが、全員に目が届きかねる場合があります)
・ 36組について、全ての教科書に載っていますので、それを利用して下さい。カードを作って、何回も繰り返して下されば、申し分ありません。

ちょっとした指導のコツでさんすうが上達

         

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