17 たすのかなひくのかな
〔「たすのかな ひくのかな」は、12月上旬・中旬に学びます〕
「計算を日常の生活に生かすことができる」というのは、算数・数学を学ぶ大きなねらいです。
しかし、1ねんせいでは、生活に生かすと言っても限度がありますから、このことにあまりこだわる必要はありませんが、簡単な問題を解決するとき、「たすのかな ひくのかな」ということを考えさせることは大切です。
大人の目からすると、当然分かっているだろうと思われることが、1ねんせいの子たちには、以外と分かっていない場合があります。
問題 「はとが 8わ います。3わ とんでいくと なんわに なりますか?」 この問題について、1ねんせいの子で、「とんでいく」ということは、へることであり、引き算になるのだということが分かっていない子がいます。 分かっていない子は、「たしざんか ひきざんか どっち?」と聞いてきます。式さえ分かれば、計算はできるのです。 性急に覚えさせようとせず、具体的に色々な場面で体験(机上の模擬体験)させて、「たすのか ひくのか」考えられるようにすことが肝要です。 |
ア 「あわせていくつ」 「みんなでいくつ」 「ふえるといくつ」 「いれるといくつ」 「くるといくつ」 「もらうといくつ」 などの意味を思い出させて下さい。
(絵や数図ブロック、また、具体物の、おはじき・花・りんご・本などを使って、話し合いをして下さい)
イ 「のこりはいくつ」 「へるといくつ」 「ちがいはいくつ」 「つかうといくつ」 「とんでいくといくつ」 「かえる(帰る)といくつ」 「たべるといくつ」
などの意味を思い出させて下さい。
【蛇足】〜お家の方へ〜
チャンスがあったら、具体的な場面を通して、「たすのかな ひくのかな」を話題にするようにすればいいでしょう。
大人になって、足すのか引くのか分からない人はほとんどいません。
「まだ分からないの、何回言えばいいの!」は、禁句です。
急いて(せいては)ことをし損じる。