18 「0」のたしざんとひきざん

〔「0の たしざんと ひきざん」は、12月上旬・中旬に学びます

数学者にとっては。「0(れい・ゼロ)」はとても意味があります。

吉田洋一先生が『零の発見』を刊行されたり、寺下寛子先生が『ゼロの起源とその発見』という論文を発表されたりしています。
また、「0」は、数学の理論を組み立てる上でとても大切です。
しかし、一般の大人は日常、「0」をあまり意識せず、自然と使っていると思います。

その「0」について、1ねんせいでは、「0の意味をしる」とか「0のたしざん、ひきざんができる」というねらいをもって学びます。

「0」の たしざんと ひきざんのねらい
@ 「0」の足し算・引き算を用いる場面に興味・関心をもつ。
A 「0」を含む場合も足し算・引き算を用いることを考える。
B 「0」を含む足し算・引き算ができる。
  ・ 「0」の足し算・引き算(a+0、0+a、0+0、a-a、a-0、0-0)の式の意味を具体的な場面を通して理解させ、式を立て、計算ができるようにすることがねらいです。
C 「0」についての理解を深める。
さんすう、好き すき (1ねんせい)  ・ この時期の子どもにとっては、先生が「0の足し算・引き算」で、何を言おうとしているか分からない子もいるであろうが、「やがて分かる」と気楽に考え、あまり深入りしない方が望ましい。

【蛇足】〜お家の方へ〜

「0」について「何がそんなに問題なの」と思われるでしょう。その通りです。多くの子どもがそれとなく分かった気がして「0」の足し算・引き算は通過します。
「0」のたしざんと ひきざんは、学校へお任せでいいと思います。
もし、どうしても教えないと心配だいと言われる方は、必ず具体的な場面を通して指導して下さい。

おおらかに考えることも指導のこつ

         

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