20 おおいほう、すくないほう
1ねんせいでは、「たすのかな ひくのかな」の学習一環として、「おおい ほう」(求大)、「すくない ほう」(求小)についても学びます。
「おおい ほう、すくない ほう」
〔「おおい ほう すくない ほう」は、3月に入ると学びます〕
(ねらい)
・ 日常の生活場面での求大(おおいほう)、求小(すくないほう)の問題に興味・関心をもち、進んでその問題を解こうとする。
・ この段階で再度、足し算、引き算の意味(使い方)について考え方を深める。
・ 求大、求小の問題を解くことができる。
・ 求大、求小の足し算、引き算の意味について理解する。
問題1「たいきくんの うえきばちに めが 5こ でたよ。あすかさんの うえきばちには たいきくんより 2こ おおく めが でて いるよ。あすかさんの うえきばちに には なんこ めが でましたか」
問題2「あすかさんは はなかざりを 11こ つくりました。たいきくんは あすかさんより 2こ すくなく つくりました。たいきくんは なんこ つくりましたか」
(指導の例)
@ 初めは問題を読ませただけで考えさせる。
・すぐに発言させないで、自分の考えた式と答えをノートに書かせる。
A 発言したい子に挙手させて、数人に発言させる。
・数図ブロックやおはじき、はなかざりなどを用意しておいて、それを使って説明させる。
・先生は子どもの発言を分かりやすく整理するだけで、正しい正しくないの判定はしない。
・発言を聞いた段階で、再度式と答えをノートに書かせる。
・@で書いた式と答えを修正するときは、@で書いたものを消させない。
B 先生が具体物を使って説明する。(3回ぐらい繰り返す)
・再度式と答えをノートに書かせる。(修正の必要な者はそのまま)
・先生は机間巡視をし、子どもたちの式・答えをザッと把握する。
C 先生が正しい式と答えを板書する。
・この段階での誤答した子どもを記録しておく。(カルテに)
【蛇足】〜お家の方へ〜
・家では、求大・求小の問題の指導にはあまり触れなくてもいいでしょう。
・市販のペーパーテストを無理にやらせることは止めて下さい。利は少なく害が多いと思います。
やがて分かるようになります。