4 「ふえたり へったり ー10までのかずー(2)」=ひきざん=
   〔10までのかず のひきざんは、6月下旬ごろ学習〕

1年生の子たちは、結構しゃれたことを言って、「あれ、そんなことも知っているの」とビックリさせられることもありますが、逆に、「あれ、そんなことも知らないの」と、おどろくこともあります。

「あまがえるが7ひきいます。とのさまがえるが5ひきいます。どちらが どれだけおおいいでしょう」
1ねんせいの子 「たしざん? ひきざん?」 (どちらが多いということがよく分かっていない)

子どもの「分からないということ」を分かってやって下さい。 

(ねらい)
@ 絵や具体物(おはじき・花・お菓子・果物・本など)を使って、 「のこりはいくつ」  「へるといくつ」  「ちがいはいくつ」  「つかうといくつ」  「とんでいくといくつ」  「かえる(帰る)といくつ」  「たべるといくつ」などの意味を知る。
 「へる」ということの意味を納得させるため、日常の色々な場面で体験(または机上の模擬体験)をさせる。
A 1から10までのかずのひきざん(10以下のかずでマイナスにならない)の練習をする。
 教科書に「ひきざん かあど」の見本が載っているから、カードを作って練習させる。(教科書によっては、カードが付録として付いている)

 この段階では、徹底的にドリルする必要はない。(後日、10〜20までのかずから10以下のかずを引く引き算の勉強のとき、かけ算九九と同じように徹底する)

【蛇足】〜お家の方へ〜
 なるべく日常生活の中で、のこりは・へると・ちがいは・つかうと・とんでいくと・かえると・たべるとなどの言葉を使うようにする。
 指を使う子がいてもあまり苦にしない。(指は最高の計算具) 
 「へる」ということの意味を知らせるようにすればよい。(子どもによっては、多少あいまいでも次第に意味が分かってくるから、ゆったりでよい)
ウ 文章で提示された問題では、分からなくても、具体的におはじきや数図ブロックに置きかえて説明してやり、「へる」(ひきざん)の意味を知らせるとよい。

       

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