たすのかな ひくのかな

1年生の子たちは、ゲームのことやテレビの番組についてなどは、お母さんやお父さん、じいちゃんやばあちゃんには、ついて行けないほどよく知っている場合がありますが、「あれ、そんなことも知らないの」と、おどろかされることもあります。

問 題 「おてらの やねに 6わ はとがいます。2わ とんでいくと、のこりは なんばに なりますか」
1ねんせいM子さん 「6わと 2わだから 8わ」 

・M子さんは、「とんでいく」ということばの意味がよく分かっていないのです。
 「とんでいく」というのは、へるのだということを分からせてやらなくては、「6+2=8」、「6−2=4」という計算ドリルをどれだけやっても、さんすうができるようにはなりません。
さんすうに関わる日常用語になれさせてやることが、さんすうの力をつけることにもなるのです。言いかえれば読解力です。
・足し算で言えば、「あわせていくつ」、「みんなでいくつ」、「ふえるといくつ」、「いれるといっくつ」、「くるといくつ」、「もらうといくつ」などの用語を、それとなく日常生活で使うようにすることが大切です。  
・引き算で言えば、「のこりはいくつ」、「へるといくつ」、「ちがいはいくつ」、「つかうといくつ」、「でていくと(出て行くと)いくつ」、「たべるといくつ」などです。

さんすう、好き すき (1ねんせい) 【蛇足】〜お家の方へ〜
 さんすうに関わる日常用語になれさせると言っても、毎日の生活の中でそれを行うのは大変です。そこで、もっとも効果的で比較的続けやすい方法は、子どもに本を読んでやることです。子どもと一緒に本を読むことです。(教科書でも結構)
 子どもの学力は、その子が幼いときから、いかに多くの本に親しんできたかに比例します。
 塾や家庭教師に指導をお願いするときには、ペーパーテストの点を取ること(計算テックニック)だけを目指すのではなく、算数・数学の基礎・基本(本質)を習得するように指導してもらうといいでしょう。
 あわせて、読書の習慣を身につけてもらうことができれば、算数・数学の力をつけることにもなります。 

 読解力こそさんすうの力

       


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