8 10よりおおきいかず

〔「10より おおきい かず」は、9月上旬に学習します〕

学校によって進度はまちまちですが、普通 「10よりおおきいかず」 の学習は、2学期(9月)に入ってからです。
せっかく「10までのかずの たしざん ひきざん」を学んだのに、忘れてしまった子にはあせらず、具体物・絵・おはじき・数図ブロックなどを使って、ゆっくり指導することが大切です。

〈10よりおおきい数のねらい〉
@ 10よりおおきいかず(20まで)の仕組み(構成)を知り、正しい筆順で書くことができる。
 13を10と3だから「103」と書く誤答が見受けられるが、あわてず何回も訂正してやり、「13」と書くことを覚えさせる。(決してけなさず、何回も繰り返す)

A  10よりおおきいかずすうじを正しく対応させることができる。
* おはじき・数図ブロックや、具体物の絵などのかずと数字を対応させる。

B 20までのかずかずのせん(数直線)に表したりかずのせんから読んだりすることができる。

C 20までのかずについて、10いくつ合わせたかずかを言うことができる。(20までのかずの構成を知る)
さんすう、好き すき (1ねんせい)* 具体物や絵、おはじき・数図ブロック、数字カードなどを利用して指導するとよい。

 なれてきたら、口頭(念頭)で、「10と2は?」また「16は10といくつ?」などと、子ど同士質問し合わせるのもよい。

D 「10と4を あわせたかずは 14」を「10+4=14」と書くことも知る。
 「14から 4を とった かずは 10」のように、20までのかずから、1位数を引いて、10になる場合も軽く扱う。

学校によっては、10より大きな数の学習に入るとすぐ、繰り上がり、繰り下がりのない、「3つのかずの計算」を学びます。

3つのかずの計算

@ 「6-3-1=(  )」、「6+4+3=(  )」、「8-6+5=(  )」、

「2+8-7(  )」などのように、繰り上がり、繰り下がりのない3つのかずの計算ができる。

A 3つのかずの計算は、繰り上がり、繰り下がりのある計算の基礎となるものです。しかし、あまり時間を掛ける必要はありません。

B 3つのかずの計算は、10までのかずの足し算引き算の延長です。すなわち、10までのかずの足し算引き算のドリルと考えられます。

【蛇足】〜お家の方へ〜
 おはじきなどの具体物の個数と、20までのかずすうじとを正しく対応できるようになるまで、練習して下さい。また、20までのかずの系列(順番)を正しく言えるようにして下さい。
 0から20までのすごろく遊びなどで、かずが順番に並んでいることを理解させて下さい。(教科書によっては、すごろく遊びが載っている)* かずのせんは、かずが順番に並んでいる、右に行くほど大きい、1ずつふえていることも知らせて下さい。(できたら気付かせるようにするとよい)
イ 1から20までの数字カードを使って、「10と5を出して、15」のように、10に1位すうをあわせる場合も練習させて下さい。
 「15から 5をとって 10」のように、引いた数が10になる場合も扱いますが、家では、あまり練習しなくてもいいでしょう。
 10とあわせた数が20までの、この段階では、具体物を用いないでもよいが、理解不十分な子には、おはじきなどの具体物を用いて教えるといいでしょう。


       

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